セミオーダー住宅とは?注文住宅・建売住宅との違い・その特徴
2024.08.29
暮らし・環境
セミオーダー住宅という新しい住まいの選択肢をご存じですか?今までは、自分の理想の住まいを最初からカスタマイズして建てる注文住宅と、すでに完成している住まいから選ぶ建売住宅の2種類が「住まいを手に入れる」選択肢の基本でした。ところが最近では両方のメリットを生かした「セミオーダー住宅」という新しい方法も選ぶことが可能になりました。注文住宅と建売住宅のそれぞれの特徴を把握したうえで、セミオーダー住宅がどのようなものか知っておくことは住まい選びに大切です。
注文住宅の特徴は?
注文住宅とは、工務店やハウスメーカー、設計事務所に設計を依頼し、施工会社に建築してもらう住宅のことです。ハウスメーカーや工務店に設計と施工をまとめて依頼する方法もあれば、建築事務所に設計と施工監理を依頼し、工務店に施工を依頼する場合もあります。土地選びから建物の間取り、使用する建築材や室内の設備など、自分の生活スタイルやこだわりに応じて建築する住まいを指します。
注文住宅は、土地選びからこだわることが出来ます。自分の生活スタイルや利便性に応じて土地選びをすることから住まいづくりが始めることができるので、ロケーションに合わせた住まいづくりも可能です。
また注文住宅最大の特徴と言えば、間取りを自由にできることです。法律の規制をクリアすれば、基本的には、間取りや工法、設備、内装・外装などを自由に選べることが特徴です。
注文住宅のデメリットは入居までに時間がかかることです。建売住宅と比較すると自由度が高い分、家づくりに費やす期間も、たくさんかかります。
土地探しからハウスメーカー選びにまず時間が必要です。その後も間取りや外観・内装のデザイン決めなどにもイチから決めるため、かなり時間がかかります。
注文住宅は間取りや設備などを自分たちの自由に決められるため、価格が高くなる傾向にあります。こだわりや趣味嗜好をたくさん盛り込んで予算オーバーにならないよう、希望条件に優先順位をつけることも大切です。
また実際に完成するまで 仕上がりの状態が思い描きにくいという点もあります。せっかく希望を盛り込んで注文住宅を建てたのに、自分が想像していたのと違うということもあります。どんな設計士に頼むか、どのハウスメーカーに頼むか、そこが重要なポイントとなります。
建売住宅の特徴は?
建売住宅とは、土地と建物を一括で販売する新築分譲住宅のことです。まとまった土地をいくつかの区画に分けて、同じような仕様の住宅を建てて販売するのが一般的です。建築中の段階で販売する場合もありますが、住宅が完成してから販売する例が中心です。
大規模な一体開発の場合は、不動産会社が売主となって直接販売することがありますが、数棟程度の小規模な分譲の場合は、仲介する不動産会社が販売することもあります。
建売住宅は建物が完成している場合は、購入してすぐに住めることが大きなメリットです。注文住宅のように土地探しをしたり、間取・仕様をイチから決めたりする時間が必要ないため、スピーディーにマイホームを手に入れることができます。
複数の区画が同時に販売されている場合は、建物や道路、植栽などが同じイメージで整えられ、統一した街並みが出来上がっている点も安心です。
また、複数住戸が同時に販売される場合は、同じような間取り・価格帯の住宅を買うことになるので、家族構成や年収帯が近い人が、同じタイミングで入居することになります。そのため近隣のコミュニティーが作りやすいということもあります。
加えて、建売住宅は比較的予算を抑えることが可能です。間取りやデザイン、仕様が規格化されているため、建築資材や設備機器、内装材などをまとめて調達することで、建築費をリーズナブルに収めることが可能です。また建物が規格化されていることで細かい予算の調整をする必要も無いため、人件費も圧縮することができます。
建売住宅で配慮すべき点は、すでに完成していたり、建築プランが決まっていたりするため、注文住宅のように、自分好みの間取りや内装にする事ができません。家へのこだわりが大きい人は理想が実現しにくい点です。建売住宅の多くは、万人が好むような間取りやデザインが容易されており、それが自分の嗜好に合うなら、デメリットにはなりません。
建売住宅でもハウスメーカーによってデザインや間取りが異なるので、その中から自分の好みの住宅を選ぶというのも賢い方法かもしれません。
建売住宅は、完成している物件を購入する事が多いため、基本的に建築途中の工程をチェックする事ができません。そのため、不安を抱く方もいるでしょう。その場合、費用はかかりますが、一級建築士などプロに依頼し、購入前に設計状況や、欠陥がないかをチェックしてもらうのも有効な方法でしょう。
注文住宅と建売住宅のメリットを集めたセミオーダー住宅
フルオーダーの注文住宅と規格品を購入する建売住宅の中間的な性質を持ち、両者のいいメリットを取り入れたセミオーダー住宅が注目を集めています。間取りやデザインの選択肢を絞り込み、工期短縮やコストダウンに挑戦しつつ、個人の住まいへのこだわりにこたえる「セミオーダー住宅」。あらかじめ用意されているいくつかの標準プランを選び、内装デザインや仕様を決めていく方法の家づくりです。予算や目的によっては頭に入れておくべきベストな選択肢になる可能性が高いです。
ハウスメーカーによって選べる間取りプランやデザイン、仕様の種類など、選択の幅は異なりますが、建売住宅と違い、セミオーダー住宅はある程度カスタマイズ性があるのも特徴です。建売住宅のプランでは少し物足りないけれど、注文住宅までは必要なないという方には最適な選択ではないでしょうか。
セミオーダー住宅のお得なメリット
自分の好みにカスタマイズできる
注文住宅ほどではありませんが、自分たちの希望に合わせた間取りや設備を選ぶことができます。あらかじめ用意された選択肢の中から理想に近いものを探すことができます。
家づくりのスケジュールを把握できる
ハウスメーカーが用意した選択肢から選ぶため、自分たちでイチから考える必要がありません。基本仕様が規格化されているため、工期がスムーズに進むことが多いです。入居したい期限が決まっている方に安心です。
好きな仕様やデザインを選べる
和風、北欧風、インダストリアル風、シンプルモダンなど、いくつかのデザインが用意されている中から選ぶことができます。部屋ごとにテイストを変ることもできるため、「家族が集まるリビングは全員が好きな北欧風にし、寝室はリラックスできる和風にする」といったことも可能になります。
予算に合わせた住まいが手に入る
注文住宅は最終的にどれ位費用がかかるか把握するのが難しいです。セミオーダー住宅は選択肢の中から事前に選ぶので追加費用がかかりにくく、予算にあった家づくりができます。自由度と予算のバランスがとりやすいのも特徴です。
建築過程を見学することもできる
建売住宅はすでに完成している住宅を購入することが多いため、建築中の工程を見ることができませんが、セミオーダー住宅は基礎から仕上げ、そして内装などそれぞれの過程を確認できる場合があります。だんだんと家が出来上がっていくのを見て「家を建てる」高揚感を得られるだけでなく、きちんと工事が実施されているか確認することも安心感につながります。
まとめ
人生で何度も経験することが難しい「住まいづくり」、あとで後悔することのないように、事前にいろいろ検討しておきましょう。フルオーダーの注文住宅と規格品を購入する建売住宅のメリットを上手に取り入れたセミオーダー住宅は候補に入れておきたい選択肢です。費用は抑えつつ、理想の家づくりを実現したいという方は、リプロにご相談ください。
記事監修
江戸 修一
株式会社リプロ 代表取締役、リプロでは公正取引協議会への協力や宅建業者を監視、指導する県庁の建築安全課などと積極的に連絡を取り合い、不動産取引において万全を期した事業を展開。大手デベロッパー、流通各社、地元の工務店、不動産業者、金融機関、弁護士、司法書士などと意見、情報の交換を親密にし、 常に新しい情報をお客さまに提供。建売分譲用地の仕入れと仲介販売流通業を兼業。様々な案件のご相談にお応えしています。
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