さいたま市立高砂小学校の特徴と学区
2024.08.01
暮らし・環境
さいたま市の公立小学校において圧倒的な人気を誇っているのが、浦和区にある高砂小学校です。
高砂小学校から岸中学校、その後は埼玉県立浦和高等学校や埼玉県立浦和第一女子高等学校、更には東京大学へ…という「浦和のゴールデンコース」とも呼ばれるエリートコースで知られています。
「浦和のゴールデンコース」のスタートラインに立つため、小学校入学前に高砂小学校の校区を狙って引っ越しするご家庭も珍しくありません。
当記事では、そんな高砂小学校の特徴や学区、近隣の保育園や幼稚園、住みやすさまで、住まいを検討する上で役に立つ情報を具体的にお伝えします。
理想の住まいを見つけるために、当記事をぜひご活用ください。
※「通学区域」や「校区」と呼ばれることもありますが、この記事では「学区」にて統一しています。
高砂小学校の特徴
さいたま市浦和区にある高砂小学校は、1871年に創立された、150年以上の歴史を誇る伝統校です。
高砂小学校のシンボルともいえる歴史ある白壁や正門が歴史を感じさせつつ、多目的ルームや英語専用ルームなどを備えた新校舎も建てられ、教育環境が整っています。
校舎の東側にあって主に低学年の子どもたちが遊ぶ遊具が設置された「わんぱくランド」は150周年の記念事業に合わせて落下防止対策などの安全対策が施されました。
令和6年度の児童数は1,066名、ひと学年5~6クラスのマンモス校です。
校訓は「明るく 仲よく 進んで」であり、異学年での縦割り活動も行われています。
学力が高い
さいたま市は「全国学力・学習状況調査」において全国の平均正答率を2.5~7.4ポイント上回っている学力の高い市です。
そんなさいたま市内において、高砂小学校は市平均を上回る学力があります。
市が独自に行っているさいたま市学習状況調査の令和5年度の結果では、高砂小学校は小学3年生から小学6年生まで調査対象の全学年において、国語や算数の正答率が市平均より3ポイント以上高くなっています。
学力があまりに高いと塾メインで学校の授業はおざなりではないか心配になるかもしれませんが、心配は要らないでしょう。
先生方は教育熱心で、年1回行われる公開授業研究会には県内外から参加者が訪れるほどです。
「授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたか」という質問に5年生の93.3%、6年生の94.5%が肯定的に答えていて、児童の勉強に対する意欲が高く、授業に積極的に取り組んでいることが分かります。
有名伝統校の岸中学校に進学できる
高砂小学校の学区は全域が有名伝統校のさいたま市立岸中学校の学区に含まれるため、全員が無条件で岸中学校に進学できます。
岸中学校は学力の高い公立中学校であり、卒業後は埼玉県立浦和高等学校や埼玉県立浦和第一女子高等学校などの難関校に進学する生徒が多いことで知られています。
岸中学校の先生が小学校高学年のクラスに定期的に来て授業に入ったり、年に1回「つぼみの日」として中学校に行って授業や部活の様子を見学したり、様々な交流があります。
小中連携により小学校卒業後に新たな環境に順応しやすく、いわゆる中1ギャップが起きにくいのはメリットです。
いじめ対策がしっかりしている
高砂小学校ではいじめ防止のための「人間関係プログラム」、対処法を学ぶ「いのちの支え合い」などの授業が行われています。
いじめの早期発見と解決のための定期的なアンケートや面談等が年に3回行われ、いじめ防止対策委員会も開かれています。
その結果、学校のアンケートにおいて「いじめを発見した時は先生等の大人に話している(話そうと思う)」と答えた児童の割合が88%と高く、万一いじめが起きた時にも発見されやすい環境となっています。
また、「学校は、いじめを見逃さず人権を意識した指導を行っている」と答えた保護者の割合が98%と高く、学校側の対策も信頼できるようです。
「いじめをしない、許さない」という雰囲気が作られている高砂小学校は、いじめの心配が少ないといえるでしょう。
きこえとことばの教室がある
高砂小学校にはきこえとことばの面を支援する通級指導教室の「きこえとことばの教室」があります。
浦和区(線路の西側)、南区(線路の西側)、桜区にある小学校に在籍する子どもたちが高砂小学校の「きこえとことばの教室」に通っています。
同じ学校内であれば移動教室のように指導を受けに行けますが、週に1~2時間程度とはいえ、平日に学校を抜けて小学校間を移動するのは親子共に大変です。
「きこえとことばの教室」がある点も高砂小学校の魅力といえるでしょう。
高砂小学校の学区
高砂小学校の所在地は浦和区岸町4-1-29であり、2024年4月時点の学区は以下です。
● 岸町1丁目 全部
● 岸町2丁目 全部
● 岸町3丁目 全部
● 岸町4丁目 全部
● 高砂1丁目 全部
● 高砂2丁目 1番・6番~8番・12番~13番
● 東高砂町 全部
● 仲町1丁目(浦和区) 全部
● 南本町1丁目 全部
● 南本町2丁目 全部
● 神明1丁目 全部
● 神明2丁目 1番~2番・8番~11番・17番~23番10号・23番12号~23番最終号・24番16号・25番
参考:小学校別通学区域一覧
※学区が変更になる可能性もあるため、物件を決定する前にはさいたま市の最新の情報をご確認ください。
高砂小学校にお子さんを通わせる前提で住まいを探すなら、注意して欲しい点があります。
住所に「高砂」とついていても、高砂小の学区とは限らない点です。
高砂1丁目は全域が高砂小学校に通えますが、高砂2丁目は上記の通り 1番・6番~8番・12番~13番のみが高砂小の学区となります。
高砂2丁目の2番~5番、9番~11番、14番~最終番と高砂3丁目は岸町小学校の学区です。
岸町小学校も人気のある魅力的な学校ではありますが、「高砂小学校」を狙うなら細心の注意が必要でしょう。
間違いなく高砂小学校に通える住まいを探すなら、地域を熟知した不動産屋を利用するのがおすすめです。
高砂小学校の学区は浦和駅から南浦和駅にわたっていて、地図で見ると以下になります。
学校のマークが高砂小学校、青い線で囲まれた部分が高砂小学校の学区です。
公立の女子校としては日本一学力の高い埼玉県立浦和第一女子高等学校が高砂小学校から徒歩約6分にあり、高校卒業まで家から通いやすい点やモチベーションを上げやすい点も人気の理由の1つとして挙げられます。
近隣の保育園や幼稚園
高砂小学校の学区や周辺には認可保育園が多く、浦和駅と南浦和駅の間にはネイティブ講師による英語教育の充実した双葉幼稚園もあります。
以下の地図は赤丸が浦和区の認可保育園、黄色丸が南区の認可保育園です。
高砂小学校の卒業後に岸中学校に進学できるのはもちろん、入学前は乳幼児を預けやすい子育てのしやすい環境なことが分かります。
文教地区のため教育上好ましくないお店は建ちませんし、治安も良いおすすめのエリアです。
学区内の住みやすさ
小学校は浦和駅西口から徒歩4分の立地にあります。
浦和駅には駅ビルのアトレ浦和、西口の伊勢丹浦和店、東口の浦和パルコ、徒歩4分の立地のイトーヨーカドー浦和店、更には複数の商店街もあって買い物環境が整っています。
駅から車で約約18分の立地にさいたま赤十字病院と埼玉県立小児医療センターがあるほか、駅周辺には個人病院もたくさんがあるため、子どもが病気やケガをした時も安心です。
浦和駅周辺について詳しく知りたい方はこちらをお読みください。
https://www.lipro-gr.com/column/012
高砂小学校の学区は南北に広がっていて、南浦和駅の南西まで含まれます。
南浦和駅から高砂小学校までは徒歩約21分です。
令和3年社会生活基本調査結果(総務省統計局)から小学生が通学にかけている時間は平均で往復41分、片道20.5分なため、南浦和駅周辺からであっても子どもが歩いて通うのに遠いということはないでしょう。
南浦和駅から徒歩約2分の立地にはコモディイイダ南浦和店やヤオコーまるひろ南浦和店などがあり、日常の買い物は駅周辺で十分できますし、南浦和駅も個人病院が多いエリアです。
高砂小学校の学区は浦和駅周辺であっても南浦和駅であっても、住みやすいといえます。
まとめ
さいたま市で最も人気のある高砂小学校は、学力が高くいじめ対策もしっかりしていて、安心して子どもを預けやすい小学校です。
しかし、住所に「高砂」とついていても高砂小の学区とは限りませんし、確実に高砂小学校にお子さんを通わせたいなら、地域を熟知した不動産屋を利用するのがおすすめです。
私たちリプロはさいたま市で45年以上、地域密着経営をしてきました。
高砂小の学区も熟知しているため、希望にあった物件を探すお手伝いができます。
「子どもの将来のため、高砂小学校に通える家で新しい生活を始めたい!」という方は、ぜひリプロまでご相談ください。
記事監修
江戸 修一
株式会社リプロ 代表取締役、リプロでは公正取引協議会への協力や宅建業者を監視、指導する県庁の建築安全課などと積極的に連絡を取り合い、不動産取引において万全を期した事業を展開。大手デベロッパー、流通各社、地元の工務店、不動産業者、金融機関、弁護士、司法書士などと意見、情報の交換を親密にし、 常に新しい情報をお客さまに提供。建売分譲用地の仕入れと仲介販売流通業を兼業。様々な案件のご相談にお応えしています。
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